「質屋」というと、何を連想されるでしょうか。昔は着物や電化製品、今はヴイトンにエルメス、ロレックスやカルティエなどのブランド品を担保にしてお金を借りたり、またそれらを売ったり買ったりするところ?おそらくほとんどの方はそう答えられるでしょう。そう、確かにそのとおりです。ところが質屋には、もう一つ別の顔があることをご存じでしたか?それはジュエラー(宝石商)としての顔です。まだ日本でジュエリーが、こんなに人々の身近になるずっと前から、質屋はその真贋(しんがん)『ニセモノ・本物』はもちろん、品質、そしてその「値打ち」を追究してきました。昔から質屋が取り扱う品物のなかでジュエリーはかなり大きな割合を占め、なかには今もその大半がジュエリー関係だという質屋はたくさんあるのです。ブランド品には「定価」というものがあり、ある程度の経験を積んだ人であれば、そこからその品物の人気や使用状態等を考え、おおよその「値打ち」(査定額)を決めることができます。ところがジュエリーにはもともと「定価」が無く、同じクラスのものでもお店によって売値は大きく違うのです。その値打ちをほぼ瞬時に見極め、査定額を決めるには、豊富な経験と確かな鑑定眼が必要です。このため業界内には、早くから専門の学校で高度な鑑定・鑑別技術を習得し、世界的権威のある鑑定機関の鑑定士資格を持つ人も大勢います。このように質屋は、国内で数少ないプロのジュエラーであり、もっともジュエリーに真摯に取り組んでいる業種の一つといっていいでしょう。